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ナローゲージで、軸配置Cのタンク式蒸気機関車R370型は1911年から1929年に40両製造。シチリア島の軌間950mmの狭軌路線に導入。急勾配に対応するため、ラックレールと噛み合うギヤを装備し、動輪用とギヤ用にそれぞれ2気筒ずつを有する4気筒機。動輪径950mm。最高時速40km/h。1971年まで使用。

▲ R370型023号

▲ ギヤとラックレール

▲ R370型023号とテンダをはずした740型115号

軸配置1Dのテンダ機740型は、1910年から1923年に470両製造。動輪径1370mm。出力720kW。最高速度65km/h。1971年まで使用。本機もテンダが取り外されています。

▲ 740型115号

軸配置1C1のテンダ機685型は、1912年から1928年に391両製造した幹線の急行旅客機。動輪径1850mm。出力919kW。最高速度120km/h。1963年まで使用。

▲ 685型068号

軸配置1Eのテンダ式蒸気機関車480型は、1923年に18両製造。動輪径1370mm。出力1100kW。最高速度60km/h。1968年まで使用。

▲ 480型017号機

軸配置1Dのテンダ式蒸気機関車735型は、1917年から1922年に393両製造。動輪径1370mm。出力794kW。最高速度65km/h。1960年代まで使用。本機もテンダが取り外されています。

▲ 735型128号

▲ テンダがない

軸配置Dのタンク式蒸気機関車896型は1921年から1922年に30両製造。動輪径1095mm。出力448kW。最高速度40km/h。1979年まで使用。

▲ 896型030号

軸配置1D1のタンク式蒸気機関車940型は1922年から1924年に53両製造。動輪径1370mm。出力721kW。最高速度65km/h。1977年まで使用。

▲ 940型033号

軌間950mmのナローゲージで軸配置1Cのタンク式蒸気機関車R302型は、1922年から1927年に22両製造。動輪径1370mm。出力309kW。最高速度50km/h。1983年まで使用。

▲ R302型019号

軸配置1Cのタンク式蒸気機関車875型は1912年から1916年に117両製造。動輪径1500mm。最高速度75km/h。1970年代まで使用。

▲ 875型039号

軸配置1Dのテンダ式蒸気機関車736型は、第二次世界大戦中の1942年から1945年に米軍のシチリア島上陸によって248両持ち込まれた、1940年から1942年のアメリカンロコモティブ製。動輪径1448mm。最高速度70km/h。1960年代まで使用。本機のテンダは切り離されて隣に展示。

▲ 米軍がイタリアに持ち込んだアルコ製の736型114号

▲ テンダは切り離して隣へ

軸配置1Dのテンダ式蒸気機関車741型は、イタリア国鉄最後の蒸気機関車として1954年から1960年に81両製造。動輪径1370mm。最高速度65km/h。1979年まで使用。ボイラの上に煙突がなく、右側の側面から立ち上がる特異な構造。エネルギー効率の向上を目指したそうですが、こんな構造の機関車は初めて見ました。本機もテンダが取り外されています。

▲ 741型137号

▲ ボイラの上に煙突がない

▲ 側面から煙突が立ち上がっている

▲ 741型137号のキャブ

車輪の上にボイラが乗っているけど、これは何?

▲ 正体不明のボイラ

 

電気機関車が4両展示されています。

▲ 4両の電気機関車

凸型車体にロッドでつながった動輪が5軸、軸配置Eの電気機関車E551型は、1921年から1925年に183両製造。動輪径1070mm。出力2000kW。最高速度50km/h。1965年まで使用。ビューゲルのような集電装置の先端が2つにわかれ、2本の架線から集電して三相交流モーター2台を駆動し、低速、25km/h、50km/hの切り替え式。

▲ E551型001号

L型車体にロッドでつながった動輪が3軸、軸配置1C1の電気機関車E333型は、1922年から1924年に40両製造。動輪径1630mm。出力1600kW。最高速度75km/h。1968年まで使用。3.6kV、16.7Hzの三相交流の急行旅客機です。三相交流の電化路線の多くは、1960年代に直流3kVに切り替わっていきました。

▲ E333型026号

▲ E333型026号の運転室側

凸型車体でロッドでつながった動輪が4軸、軸配置1D1の電気機関車E432型は、1928年に40両製造。動輪径1630mm。出力2200kW。最高速度100km/h。1976年まで使用。集電装置がパンタグラフになったものの、集電シューは2つにわかれ、2本の架線から集電して三相交流モーター2台を駆動。

▲ E432型001号

L型車体にロッドでつながった動輪が4軸、軸配置Dの電気機関車E440型は、1932年に4両製造。動輪径1630mm。出力1000kW。最高速度50km/h。3.6kV、16.7Hzの三相交流機。イタリア北部の山岳地帯、ソンドリオとティラーノを結ぶ路線で1967年まで使用。

▲ E440型3号

▲ E440型3号とE432型001号

 

以上で最初の展示館の見学を終了。外に出ると線路を切り替える扇形のターンテーブルのようなものがあり、その向こうには客車が1両。

▲ 扇形のターンテーブル?

▲ 客車が1両

鉄道博物館が建つのは埋め立て地でしょう。地中海の海岸に面しています。沖合に停泊する船の遥か先には、左からナポリ湾を取り囲むようにソレント半島が延び、右には青の洞窟で有名なカプリ島が浮かんでいます。

▲ 左にソレント半島 右はカプリ島

▲ 向こうにも展示館がある

向こうにも展示館があるので行ってみることに。
2番目の展示館では、直流3kVの電気機関車の登場です。E444型の001号機は、1967年に登場したイタリア国鉄最初の
高速電気機関車。軸配置BBで動輪径1250mm。出力3000kW。最高速度180km/h。

イタリア語で亀を意味するTartarugaの愛称があり、車体側面に亀のマークが描かれています。E444型の量産型は、出力4272kW、速度200km/hにパワーアップ。更新工事を受けた車両は、E444R型として現在も活躍中。

▲ E444型001号

1920年代半ばになると、2〜3種類の速度しか選べない3相交流の電気機関車に代わって、速度制御が容易な直流電気起案者の時代になります。凸型車体に軸配置BBBのE626型は、1927年から1939に製造。重量84.5t。動輪径1250mm。出力1850kW。最高速度95km/h。

▲ E626型005号

凸型車体に軸配置2C2のE326型は、1930年から1939に12両製造。重量114.4t。動輪径は大きく2050mm。出力2100kW。最高速度130km/h。1982年まで使用。

▲ E326型004号

日本のEF58に似た箱形車体に軸配置2BB2の電気機関車は、E326型の3次型。スタイルの異なる1次型、2次型も含め1934年から1943に242両製造。重量130トンのヘビー級。動輪径は大きく1880mm。出力2800kW。最高速度130km/h。ミラノ-ローマ-ナポリ間の急行列車の牽引をはじめ、1950年代までイタリア国鉄のフラグシップ機。1988年まで使用。

▲ E428型209号

イタリア本土とシチリア島の間で列車航送にあたる連絡船でしょうか、船の模型が何隻も。

▲ 連絡船の模型

レストア中と思われる電気機関車がいます。詳細はわかりません。

▲ レストア中の電気機関車


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