HOME 1/2page 2/2page


旅の車窓から

モナコ大公国 モナコ

モナコの気温と時刻 クリックすると天気も表示
モナコ

モナコ半日日帰り入国

2012年の晩秋に北イタリアから南フランスへ行きました。11月になると航空券が安くなり、往きは成田−上海−ミラノ、帰りはローマ−北京−羽田のオープンジョーにしています。北イタリアのトリノからローカル線で国境を越えプレイユ・シュル・ロワイヤへ、ここでフランス国鉄のニース行きに乗り換えます。 イタリア編はこちら。フランス、ニース編はこちら

ニースから、フランス国鉄の二階建てローカル電車 ter(テーウーエル)に乗って、車窓にコート・ダ・ジュールの青い海を眺めながら、モナコ公国半日観光に出かけます。

周囲をフランスと地中海に囲まれたモナコ公国は、皇居の2倍ほどの土地に3万人が暮らす、バチカンに次ぐ世界で2番目に面積の小さな国。国連加盟国の中では最小の国ですが、一人あたりの国民所得が18万ドルを超え、WHOの統計で世界一とされているルクセンブルグの3倍(モナコがWHOに加盟していないので統計に表れないのでしょうか)で、世界一のお金持ち国です。ちなみに、日本はモナコの1/5以下の3万5千ドル弱。

所得税がかからないため、モナコには世界のお金持ちが集まってくるのでしょうね。ニースからモナコに降り立っての第一印象は、街がきれいなこと。フランスと違ってゴミが散らかってなく、歩道で要注意の犬の落とし物もありません。治安も格段に良さそうです。

※ 2ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。


ニースから普通列車でモナコへ

モナコは、フランスの地中海に面したコート・ダ・ジュールをニースからイタリアに向かう途中にあります。当初は、翌日にフランス国鉄の列車でイタリアのヴェンティミーリアに向かう途中で立ち寄る計画だったのですが、モナコ駅にはコインロッカーも手荷物預かりも無いことがわかったので、ニースからの往復に変更です。

ニース駅のローカル電車 ter(テーウーエル) 二階建て ter の一階席

一旦ニースのホテルにチェックイン後、ニース市駅に戻り、モナコまでの切符を買うため窓口に並びますが、前の乗客が手間取っています。近くにタッチパネル式の券売機があったので、表示を英語に切り替えて購入、の直前までいったのですが、クレジットカードを受け付けてくれません。3枚目でやっと通ったのですが、どうやらフランス国鉄の券売機にはICチップの付いたクレジットカードが必須のようです。窓口では、ICチップ無しでも使えます。

ちょうどお昼時。駅にカフェテリアがあるものの、30分間隔の普通列車 ter (テー・ウー・エル)の発車時間が迫っていたのでテイクアウトで車内持ち込みに。

台車の上は平屋建て 二階建て ter の二階席

車両は、4両編成の2階建て電車。もちろん2階の右側席、地中海の見える側を確保します。車内は、背ずりの裏に折りたたみ式のテーブルを備えたクロスシート。落書きを消したあとも目立ちます。詰め込み型の設計か、ニースまで乗ってきた部分低床のディーゼルカーに比べて座席間隔が狭く、窮屈で居住性はイマイチ。

南側が海のため逆光になりますが、太陽が降り注ぐ南フランス、コート・ダ・ジュールを行く普通電車の車窓には絶景が続きます。山が海まで迫っていて、カーブがきつく、トンネルの多い路線です。

ニースからモナコに向かうコート・ダ・ジュールの車窓

この車両は、室内灯が照度を検知する自動点滅になっているらしく、トンネルに入ると一瞬暗闇となり、遅れて照明が点きます。震災以後、省エネのためでしょうが、日本の首都圏の電車は蛍光灯の本数を減らしながら、一方では昼間も点灯したままという無駄なことをしています。フランスの真似ができれば良いのに。

海を眺めながらニースから20分、長いトンネルをしばらく進むと、その中に照明がキラキラと光るモナコ・モンテカルロ駅に到着です。フランスとモナコの国境は、トンネルに入ったあとで越えたようです。

トンネル内にあるモナコ・モンテカルロ駅 駅の一部はガラス張りで外が見える

モナコの市街地も山が海岸まで迫っていて、平坦な部分はごくわずかのため、駅は裏山の中に移転したのだとか。下車した人のあとから付いて、ホームのイタリア寄りにある上りのエスカレータに乗ったら、その先にさらにエレベータがあり、出口を間違えて、山の中腹のずいぶん標高の高いところへ出てしまいました。周囲にはマンションが建ち並び、海ははるか下の方に見えています。もう一度エレベータに乗って駅の構内まで戻り、別の出口を探します。でも、この時の経験が帰りに役立つことに。

間違えて駅から高台に出てしまった モナコ・モンテカルロ駅のガラ部張りの開口部

 


港の周辺コンダミーヌ地区から高台のモンテカルロ地区へ

駅構内のトンネルの一部分が開口部でガラス張りになっている部分に、別の出口があります。ここから外に出て坂道を下っていくと、コンダミーヌ地区の海岸沿いの賑やかな通りに出ます。正面にオープンカーのモニュメントが。モナコといえば、街中の一般道で行われるF1レース、モナコグランプリです。

駅から街に出る途中に教会 モナコといえば F1 だ!

モナコの元首が居住する岩山の上の大公宮殿を背に、すぐ前の港には立派なクルーザーが何隻も停泊しています。日本でも、港に泊まっているクルージングボートのお値段は、クルマとは1桁以上違うそうですが、船尾にモナコの国旗を掲げているクルーザーは、中には小型のヘリを搭載しているものまでいて、スケールが全く違います。

大公宮殿を背に大型のクルーザーがひしめく港 ちょっと場違いな米軍の艦船

コンダミーヌ地区から、坂道になった広いメインストリートを東へ、高台のモンテカルロ地区に向かうと息が切れます。坂の途中から港を見下ろすと、ちょっと場違いなグレーの船体の米国海軍の艦船も停泊しています。

モンテカルロの高台に建つ高級ホテル オテル・ド・パリ カジノ・ド・モンテカルロ

坂道を登り切ったモンテカルロの高台には高級ホテル、その隣の緑の屋根は、有名なカジノ・ド・モンテカルロ。縁のない所は外から眺めるだけ。カジノの前の地中海を見下ろす眺めの良い公園には陽光が降り注ぎ、11月とは思えない色とりどりの花々が咲き乱れています。

カジノ前の公園には花が咲き乱れる 公園にはこんなオブジェも

カジノからさらに東へ、海に向かって階段を下りていくと、上から下ってきた道が急カーブになっているところに合流します。すぐ前のマンションの敷地に、ヘアピンカーブの看板があります。ここが、モンテカルロの市街地で行われるF1レース、モナコグランプリのヘアピンカーブです。コースは街中の一般道ですから、日常は誰でも走れます。後ほど、バスに乗ってヘアピンカーブを通過しましょう。

モンテカルロ地区からみたフランスとその先のイタリア マンションの敷地にヘアピンカーブを示す看板
ここが F1 コースの難所 ヘアピンカーブ

ヘアピンカーブの先の海岸沿いに瓦屋根の門があり、入っていみると日本庭園です。よく海外では、なんちゃって日本庭園に遭遇しますが、ここは日本人の目からみても全く違和感のない本格的なつくりです。

日本庭園の入口 朱塗りの橋もある日本庭園

それもそのはず、故グレース公妃(米国の女優グレース・ケリー)は日本びいきだったそうで、1982年に52歳で没後、彼女の意志を継いだ夫のレニエ3世の命で日本から造園家を呼び、12年後の1994年に完成したのだとか。

     
なかなか本格的       庭園の一角にはひな人形や五月人形も

 


戻る

 ← ホームページへ

 ← フランスのニースへ戻る

inserted by FC2 system