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ここは昨晩も通った、狭い通りにバロック様式やルネッサンス様式の宮殿の建ち並ぶ世界遺産地区。赤の宮殿や白の宮殿の前を抜けて、緩くカーブしたカイローリ通りが先ほどトンネルの中で横断歩道を渡ったバイパスと交差するゼッカに、もう一つのケーブルカーの駅があります。
赤の宮殿 | 白の宮殿 |
旧市街のカイローリ通り | 白いクルマの向こうがケーブルカーの駅の入り口 |
広場の奥、古いビルに駅の看板を見つけて構内に入ると、トンネルの向こうからケーブルカーが降りてきます。リーギへ登るこの路線は距離が長く、車両も大型の2両編成。車内の路線図を見ると、路線の中間にある交換可能個所に駅があり、その下側に1個所、上側に3個所の駅を設けています。山麓側の半分近くはトンネルの中に線路が敷かれ、上りが発車してしばらくすると駅でもないのにトンネル内でしばし停車。対になった下りのケーブルカーが、駅で客扱いしているのでしょう。
ケーブルカーのゼッカ駅 | ケーブルカーの運転台 |
中間駅サン・ニコロで下りのケーブルカーと交換 | 終点のリーギ駅 |
中間のサン・ニコロ駅で下りのケーブルカーと交換します。この路線は住宅街の中を抜け、各駅では一定の乗降客があり、急傾斜地に住む地元民の足としてよく利用されていることがわかります。
リーギ駅の駅舎 | 狭い傾斜地の住宅街を走るケーブルカー |
所要時間は10分程度でしょうか。今までにジェノバで乗ったケーブルカーやエレベータに比べ、終点のリーギはずいぶん高いところです。駅舎の屋上はちょっとした展望台で、南にはジェノバ市内と地中海が見渡せ、北側には裏山を開発した新興住宅街が広がります。
駅舎の屋上から見下ろすジェノバの裏山 | 駅舎の屋上から見下ろすジェノバの街と地中海 |
再びケーブルカーでゼッカに降りて、イタリア鉄道のもう一つの駅、ジェノバ・ブリニョーレ駅行きのバスに乗り換えます。バスターミナルになった駅前広場で下車して重厚な駅舎に入ると、一角にフードコートを見つけて昼食に。ピザ屋の看板にアランチーニと呼ばれるライスコロッケとピザにソフトドリンク付きのお得なセットがあったので迷わず注文。あとで調べたら、アランチーにはジェノバではなく、南イタリアのシチリア島の名物でした。
ジェノバ・ブリニョーレ駅 | 駅のピザ屋 |
ピザとアランチーニ(ライスコロッケ)のセット | プレニョーレ駅の旧型電車 |
お腹がいっぱいになったところで、ホームに出て列車見物です。二階建てプッシュプルや丸い吊りかけ電車のレッジョナーレが出入りし、部分低床のミヌエットのような新型車はここでは見かけません。中線にはL型3軸のC型入れ換え用DLが待機し、B-B-Bの軸配置のF型ELの牽引する貨物列車が、ジェノバ・プリンチペ駅に向けて発車していきます。
プッシュプルの二階建て列車 | EL牽引の貨物列車 |
入れ換え用のL型DL | 切り欠きホームに到着するローカル電車 |
ジェノバ・ブリニョーレ駅前のヴェルディ広場を抜け、近くにある市場メルカート・オリエンターレを見物に行ったら、午後はもう閉店していました。残念。ビクトリア広場に凱旋門を見つけました。あとで調べてみると、第一次世界大戦戦没者のモニュメントのようです。
凱旋門のような第一次世界大戦戦没者モニュメント | コロンブスの家 |
近くにコロンブスの家があります。彼が15世紀にジェノバで少年時代を過ごした場所に、18世紀になってから復元されたものだそうです。復元とはいえ、既に築2百年以上。隣にはローマ遺跡のようなものがありますが、何でしょうか。すぐ近くのソプラーナ門は、かつて城壁に囲まれていた市街地への入口の門だとか。
ローマの遺跡? | ソプラーナ門 |
セッテンブレ通りのトロリーバスに乗って、昨夜も行った街の中心、噴水のあるフェッラーリ広場に向かいます。広場に面したオペラ座、カルロ・フェリーチェ劇場の裏にスーパーマーケットCOOPを見つけました。ここのレジは1個所を除いてセルフレジ。イタリア語がわからない外国人は、セルフレジが使えない年寄りと一緒に長い列に並ぶことに。
セッテンブレ通りのトロリーバス | フェッラーリ広場 |
ドゥカーレ宮とは、総督の宮殿という意味だとか。そういえばヴェネチアのサンマルコ広場にもありましたね。ジェノヴァのドゥカーレ宮は、共和国の最初の総督邸。マッテオッティ広場に面した新古典様式のファサード。附属して、クリマルディの塔がそびえています。
ドゥカーレ宮 | クリマルディの塔 |
ドゥカーレ宮殿の横にある、白と黒の大理石を組み合わせて縞模様のファザードを持つサン・ロレンツォ大聖堂。13世紀頃につくられたゴシック様式で、内部もやっぱり縞々に。宝物館には、キリストが最後の晩餐で使ったとされている聖杯が収められているのだとか。
サン・ロレンツォ大聖堂とその内部 |
一旦ホテルに戻って休憩後、地下鉄の試乗を兼ねてジェノバ港方面に出かけます。ジェノバの地下鉄は1路線だけ。2012年の訪問時には、フェッラーリ広場を起点に海岸沿いにジェノバ・プリンチペ駅を経てブリンまで、両端駅を含めわずか7駅だけの間で運行していましたが、その後フェッラーリ広場からジェノバ・ブリニョーレ駅まで1駅延長して、2個所でイタリア鉄道に接続しています。
ジェノバの地下鉄 | 終点のブリン駅だけ地上駅 |
幅の狭い車内 | 車いすコーナー |
ブリン駅の手前で地上に顔を出し、終点は高架になっていますが、夜になったのでトンネル内と変わらない写真になってしまいました。ライトメトロというのでしょうか、車両は小型の2車体連接車を2編成併結した4両編成。車体幅が狭いためロングシートでも車内は都営大江戸線以上に窮屈です。