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地下鉄ガリバルディー駅で、ミラノの地下鉄、トラム、バスで使える1日券を買います。ミラノの1日券は使用開始から明日の同じ時間まで、24時間有効です。地下鉄メトロポリターナ2号線で中央駅まで2駅です。
ミラノの大聖堂 ドゥオーモ | ドゥオーモ広場と ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア |
ホテルでしばし休憩の後、地下鉄3号線でドゥオーモに向かいます。ライトアップされたドゥオーモの周辺は、大勢の観光客で賑わっています。ドゥオーモ広場から19世紀の建築、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを抜けるとスカーラ広場。市庁舎マリーノ宮を背にレオナルド・ダ・ビンチ像が見下ろしています。電車通りの向かいはイタリアオペラのスカラ座。戦災による戦後の再建だとか。
ガッレリアの内部 | レオナルド・ダ・ビンチ像 右は市庁舎マリーノ宮 |
ガッレリア周辺をうろついた後、夕食はイタリア料理のチェーン店に入ってみることに。ショウケースに並ぶ食品を指さしで注文できるの楽ですが、暖めてくれるものの作り置きのお味は残念ながらイマイチ。
スカーラ広場とスカラ座 | 全低床車ユーロトラム |
近くにはトラムが方向転換するループ線があり、ここが始発になる緑のユーロトラムが乗客を待っています。
翌朝は、ホテル近くの電停から1系統のトラムで再びドゥオーモへ向かいます。安全地帯で電車を待っていたのに、電車が通過してしまいます。2軸の単車で705号。事業用の車両でしょうか。後部の3枚窓がオリジナルで、正面の1枚窓は改造と見受けます。
見かけない車がやってきた | 2軸車705号 後ろは3枚窓 |
嬉しいことに、1系統は旧型のボギー車のみで運行しています。木製の車内に温もりのある白熱灯の照明、路面電車には珍しいイコライザーつきの台車を履いて、もちろん吊りかけモーター。古くても整備はよく行き届いています。
1系統の旧型トラム | 木部と白熱灯でぬくもりのある車内 |
車内には、歴代のミラノのトラムの写真が飾っています。先ほど通過していった705号より古いであろう、単車の602号。丸みのある電車が重連で客車を牽引するのは、トラムの郊外線でしょう。
2軸単車の写真 | 重連の電車が客車を牽引 |
スカラ座の近くの停留所で1系統のトラムから下車します。ドゥオーモの周辺には数多くのトラムが集まり、ここが折り返し点となっている系統もあります。系統によって旧型のボギー車から最新式の全低床の連接車まで、石畳の道に様々な車両が次々とやってきます。
スカラ座の電停で下車 | 角張った旧型の3車体連接車 |
新型の5車体連接全低床車 | 旧型の2車体連接車 |
ドゥオーモ広場の中央にはイタリア統一の英雄、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世騎馬像。広場の南には王宮、東には大聖堂ドゥオーモがそびえています。広場の北に入口のあるアーケード、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアに入ってみると、中央の十文字の交差点近くの床にある模様の中心で、少女がクルリと回っています。
後ろはドゥオーモ広場 | ドゥオーモ広場 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世騎馬像 |
よく見ると、床の模様に青いタイルの部分があり、その中にモザイクで牡牛が描かれていて、その股間部分が少し窪んでいます。この窪みに片足のかがとを入れて身体をひねります。うまく回ると幸せになれるとか、どこかの泉のコインのようにミラノに戻って来れるとか。まわりで立ち止まっている人は順番を待っています。また、ミラノに来たいけど、おじさんには恥ずかしくて。
牡牛の股間部を踏みつけて一回転する少女 | 回廊の向こうにドゥオーモ | ドゥオーモの中央扉 聖母マリアの生涯 |
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ壮大な規模のゴシック建築のドゥオーモは、14世紀に建て始めて19世紀の完成まで500年かかったとか。20世紀になってから木製からブロンズ製に交換された5枚の正面扉には、それぞれ異なるテーマの彫刻が施されています。中央扉は聖母マリアの生涯。
奥が主祭壇 | 翼廊左の礼拝堂 | 黄金の聖母マリア像 |
ドゥオーモの内部を見学後、屋上へ。前回の訪問時には夕刻の時間切れで登れなかったので、今回はぜひともと外側にある登り口に並びます。値上がりして階段で7ユーロ、エレベータは12ユーロになっていたので、ここは節約して階段に。年寄りに見られたのか、入り口のセキュリティーチェックの男性がここは階段の入口だよと確認してくれたが、ノープロブレムと答えて登り始めます。実際、この程度の階段ならノープロブレムでした。
ドゥオーモの屋上 | 王宮 |
ドゥオーモには135本の尖塔があり、それぞれの先端には聖人が立っていますが、近くで見るとよくわかります。ドゥオーモの真ん中、一番高い位置に黄金の聖母マリア像が輝いていますが、残念ながら周囲を工事の足場に取り囲まれてしまっています。
周囲に高い建物はなく、屋上から見下ろすドゥオーモ広場や王宮、ガッレリアは絶景です。
ドゥオーモ広場 | ガッレリア |
それにしても、屋上は中国人の若いカップルがいっぱい。土曜日だったから留学生でしょうか。降りるときには、エレベータに追加料金無しで乗ることができます。
ドゥオーモ駅から地下鉄1号線と2号線を乗り継いでランツァ駅へ、サン・シンプリチャーノ教会に向かいます。駅からちょっと奥まったわかりにくい場所で、3度も聞いてしまいました。と言っても、言葉が通じないのでガイドブックの該当するページを見せて指さすだけ。
サン・シンプリチャーノ教会 |
外観はぱっとしない教会ですが、あとで訪問予定のサンタンブロージョ聖堂に次いでミラノで2番目に古い教会だとか。4世紀の創建で築1800年。といっても度重なる改築で、当時の面影が残るのは正面扉周辺のみだとか。後陣の丸天井にあるミラノで活躍した画家、ベルゴニョーネの「聖母マリアの戴冠」を見に来ました。
サン・シンプリチャーノ教会の内部 | 聖母マリアの戴冠 |
サン・シンプリチャーノ教会から近くのスフォルツァ城に向かう途中に、丸い新型のトラムの折り返し線があります。同じ車体ですが、緑は7車体連接、ドゥオーモの近くを走る黄とクリームの塗り分けは5車体連接車のようです。
行き交う7車体連接の全低床新型トラム | スフォルツァ城を背に新型トラム |
オープントップの二階建て観光バスが停まるスフォルツァ城には、工事の足場が組まれています。ここは過去に2回来ているのでそのままパスして、ロータリーの電停からトラムに乗って次に移動します。
スフォルツァ城の正面 | スフォルツァ城前のロータリー |