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旅の車窓から

中国 青海チベット鉄道 西寧・拉薩

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西寧の気温と時刻 拉薩の気温と時刻

2007年の秋の青海チベット鉄道

中国西部大開発プロジェクトの一環として、2005年に全通し2006年から旅客列車の運行を開始した、青海省の西寧とチベット(西蔵)自治区の拉薩(ラサ)をむすぶ総延長1956kmの青海チベット鉄道(青蔵鉄路)。西寧から814km、途中の格爾木(ゴルムド)までは1984年に開通していて、その先の標高4000〜5000mの凍土地帯に2001年の工事開始からわずか4年と数ヶ月、2005年10月に貨物列車が先行開業し、2006年7月に標高5000mを越える世界の鉄道最高地点を行く旅客列車の運行が始まります。

青海チベット鉄道は中国国内はもとより世界中の注目を集め、日本でもNHKが“青海チベット鉄道〜世界の屋根2000キロをゆく〜”を放映(今でも時々再放送をしています)し、関口知宏の“中国鉄道大紀行〜最長片道ルート36000kmをゆく〜”が拉薩からスタートした(これも時々再放送がありますね)こともあって大いに関心が高まり、大手の旅行会社を中心にパックツアーが組まれるようになりました。

開通から1年ほどは列車の寝台券がプラチナチケット化し、中国のビザが免除されている日本人でもチベット入域許可証が必要なこともあり、外国人が個人での乗車が困難な一方で、大手の旅行会社の青海チベット鉄道の乗車を組み込んだ拉薩へのパックツアーは、日本からヨーロッパ各国周遊なみの価格設定で販売されていました。

そんな中、2007年9月のシルバーウイークに合わせて中小の旅行会社が発売する“日程があえば、お得にラサ! ご奉仕価格 世界の屋根を行くあこがれのチベット鉄道の旅 2等寝台 ラサに宿泊”という長いタイトルのパックツアーをネットで見つけました。日程が6日間とコンパクトですが、土日の他に祝日が2日も含まれるため、2日休暇を取れば行ける絶好のスケジュール。日本からの添乗員は無し、青海チベット鉄道の寝台は入手が困難な軟臥(1等寝台)ではなく硬臥(2等寝台)を使うこと等でコストダウンをしているようですが、当時としてはこんな価格は見たことがない、大手より10万円以上安くコストパフォーマンスは抜群。この旅行会社は、以前に格安航空券の手配に使ったこともあり、即決です。

もう7年も前の旅行記で、発展が著しい中国のこととて、現状とは異なる部分も数多くあり、わかる範囲で2014年現在の変更点も追記したいと思います。

飛行機は中国東方航空。初日は、青海チベット鉄道の始発駅になる青海省の省都、西寧まで飛びます。送られてきたスケジュール表では、成田から上海浦東へ、国内線の上海虹橋空港に移動して西寧への乗り継ぎになっています。

上海浦東で係員が待っているのでしょうが、虹橋の乗り継ぎが2時間20分では、成田−羽田の3時間以上に対して余裕が足りないのでは。また、成田−上海の所要時間3時間に対して、上海−西寧の方が距離が長いにしても4時間30分は時間がかかりすぎと思って、中国東方航空のサイトで確認すると、途中で西安を経由する便であることと、何とこの国内線は上海浦東からの便であることが判明。

早速旅行会社に電話を入れたところ、確認しますと言って折り返し、浦東でそのまま乗り継げますと訂正してきました。その際、国際線の出口で案内の現地係員が待っているのか聞くと、いると思いますとの返答。

※ 最終ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。


上海乗り継ぎで西寧へ

初日は成田から午後便で上海に向けて出発です。秋は台風シーズン。この日は台風が上海に接近中とのことで、折り返しになる便が上海から来るのか心配しましたが、無事に定刻に到着。一方、JALの上海便は、台風で着陸できない場合は引き返すようなアナウンスが流れていますが、中国東方航空は戻るところがないので上海に降りるでしょう。

雨の降りしきる中、ほぼ定刻に上海浦東に着き、入国後荷物をピックアップ。パックツアーなら国際線の出口で現地係員が待っていそうなものですが、それらしき人はいません。ちょうど、スーツケースに当該旅行会社のタグを付けたご夫婦を見つけ、話しかけると同じパックツアーの方でした。一緒にしばらく待ってみても、係員も他の客も来ないので、チャイナイースタンのドメスティックはどこ?と尋ねながらチェックインカウンターを見つけ、西寧行きの国内線に搭乗。夕闇が迫るころ、台風の雨の中を離陸します。

中国東方航空で上海へ 西寧空港から街に向かう時は夜の11時半を過ぎていた

日本と違って中国の国内線は機内食が出ます。シートベルト着用サインはずっと点いたまま、揺れが多少おさまった頃合いを見計らって配膳し、再び揺れる中でパスタを口に運び、揺れがおさまった頃に回収。やがて高度が下がり、窓からみえる街の明かりがまぶしい西安の上空を通り過ぎて西安咸陽国際空港に着陸。引き続き西寧に向かう乗客も搭乗半券と引き替えにトランジット・ボーディングパスなるチケットを受け取り、全員が一旦機外へ降ろされて搭乗口で待つことに。

トランジット・ボーディングパスを持った乗客から先に乗せたところでトラブルが発生したようで、しばらく待たされたあとCAが何だかんだと言っていて機内を回っています。同乗の他のパックツアーの日本人添乗員によると、トランジット・ボーディングパスの数が合わないのでもう一度降りろとのこと。荷物を預けたまま西安で姿を消したやつがいるとテロの可能性?面倒なことになったと思っていたら、単なる数え間違いとわかったのか、今度は席に戻れと言われ、続いて西安からの乗客も搭乗。やれやれ。

ホテルの中庭 朝から太極拳をする人々

このドタバタで西安出発が遅れ、到着した西寧曹家堡空港で現地係員の出迎えを受け、街へ向かうバスが出発したのは夜の11時半を過ぎています。標高の高い西寧の郊外で、室内灯を消したバスの窓から見上げる満天の星空と、そこにかかる天の川の見事なこと。

西寧は青海省の省都。標高2375mの高地に位置しますが、人口200万人近い大都市です。市内のあちらこちらで高いビルの建設が盛んに行われていたので、今ではこんな内陸の都市でも高層ビルが林立していることでしょう。

翌朝、ホテルの部屋から下を見下ろすと、敷地内に中国庭園があり、朝から太極拳をやっている人の姿が。

向こうの山に何かある 泊まった青海賓館

向かいの山の中腹に何か建っているのを見つけ、朝食後にパックツアーの集合までの時間を使って行ってみることに。西寧の街中を走る路線バスは、運転席の横に大きなエンジンカバーのあるフロントエンジン。大通りを耕耘機が堂々と走っていましたが、今ではどうなっているのでしょうか。

西寧市内を走るバス こんなクルマも

 


南山寺

パックツアーが西寧で1泊するのは、標高3600mの拉薩に行く前に高地に身体を慣らして、高山病の発症を避ける目的もあるのだとか。そういえば、関口知宏の中国鉄道大紀行のように、飛行機でいきなり拉薩に入り、拉薩から西寧方面に向かう列車に乗るコースは、日本のパックツアーではあまり見かけません。

南山寺の入口 ここでも太極拳をする人が

ホテルの部屋から見えた山には、南山寺(google map では南禅寺)という寺があるようですが、ガイドブックには地図に名前があるだけで、特段の記述はありません。歩いて南山寺の下までやってきました。石の門をくぐると階段が続き、登っていくと次々と建物が現れます。

南山寺の階段を登っていく
熱心にお参りをする人 売店も出ている

途中には、線香やお供え物を売る露店が出ていますが、日除けとはいえお寺の境内に色とりどりのビーチパラソルはいかにもアンバランス。でも、お堂の前では熱心に祈る人の姿も。

速いピッチで、階段を本堂のある所まで登ってきました。標高2300mで空気が薄く、息が切れるかと思ったものの、以外と平気。高いところから市内を見渡すと、西寧でも超高層マンションが何棟も建設中です。

左が本堂らしい 南山寺から見た西寧市内

このあと、パックツアー一行がホテルのロビーに集合、マイクロバスに乗って市内観光に出かけます。今回のメンバーは、母親と若い兄弟、中年の夫婦の他は1人参加が5人で、内訳は若い男性が2人、若い女性と中年の女性が1人ずつと私の合計10人に、拉薩までスルーの中国人ガイドと西寧だけの現地ガイドが付いて総勢12人。パックツアーの参加者は高齢者が大半のイメージを持っていましたが、ネットだけで募集をかけている中小の旅行会社では客層が全く異なります。連休ということで、若い人も休みが取りやすいということもあるのでしょうが。


青海省博物館

まずは青海省博物館へ。送風機で風船をふくらませる、博物館前の半円形のゲート、中国によくありますね。博物館の正面に掲げられた赤い横断幕には、“第四回青海・西寧服装服飾展示展銷会”となっていて、中に入ると衣料品のバーゲン会場。博物館も儲けることが求められ、建物の一部を業者に貸し出しているようです。運営が大変ですね。

常設展示は、青海省の有史前、民族文物、チベット仏教芸術、愛すべき青海の4つのテーマの展示を行っているそうですが、自転車まで並べてあってイマイチよくわかりません。

見学を終えて外に出ると、博物館前の広大な新寧広場では曲にあわせてダンスをする人々と、その向こうには何があるのか隊列を組む大勢の公安の姿が、中国らしい何とも奇妙な組み合わせです。

広場でダンス 大勢の公安が集まっている

 


湟中へ

街中の中華レストランで、丸いテーブルを囲んでの昼食です。ここで皆さんに、前日の上海浦東空港での国内線への乗り継ぎをどうしたか聞いてみました。私が旅行会社に連絡した、国内線の出発が虹橋ではなく浦東であることは、出発前日の夕刻にメールで“虹橋から浦東に変更になりました”と伝えてきたとか。そういえば、私の所にもホテルの変更を伝えるメールは入っていたものの、国内線の飛行機は電話で返答したからもういいと思ったのか、何も記載してありませんでした。

浦東での国内線への乗り継ぎは、出迎えがいなかったので各自でチェックインカウンターを探したとか。若い兄弟は、中国の夜行寝台バスにも乗った経験があり、若い女性は中国語が少し話せるそうで、このパックツアーに集まった皆さんは、いい加減な旅行会社でも対応できる旅慣れた10人と見受けました。

西寧のメインストリートを行くバス 湟中行きの路線バス

午後は、西寧から高速道路で西へ25kmの湟中に向かいます。そういえば、今朝の南山寺の近くの路上で、窓に“西寧−湟中”のプレートを掲げたマイクロバスが客引きをしていました。これに乗れば、個人旅行でも行くことができそうです。

高速を降りて一般道を走ると湟中の町に入り、これってタクシーでしょうか、赤い三輪車がチョロチョロと走り回る広場に到着。

こんな三輪車が走り回っている 4人乗れるらしい

 


 

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