HOME  1/11page  2/11  3/11  4/11  5/11  6/11  7/11  8/11  9/11  10/11  11/11page


打狗鐵道故事館

高雄港駅は、西部幹線の一部となっている台南と高雄の間に、1900年に台湾総督府鉄道が開通したときの打狗(タカオ)停車場。後に、日本語のタカオの読みを当てて高雄(中国語ではカオシュン)駅に改称した、台湾の鉄道の南の起点だったところです。

1941年に現在の高雄駅が開業すると、高雄の中心駅としての機能を移転して高雄港駅となり、1962年に旅客営業を廃止、貨物駅として営業をつづけてきましたが、2008年に廃止されています。

打狗鐵道故事館 硬券がある事務所

その駅舎等を再利用して、2010年にオープンしたのが打狗(タカオ)鉄道故事館(Takao Railway Museum)です。入場は無料。旧駅舎内は、駅長室や駅事務室を利用した鉄道資料館として開放されています。

駅長室 背後には国父孫文 歴史を感じる金庫 書棚の中には日本の鉄道雑誌も
車止めやポイントの標識灯 ノーモア・フクシマも

駅舎からホームに出ると、そこは広大な貨物ヤード跡地の一角。線路の上には、2両の赤いナンバープレートの蒸気機関車と貨車が展示されています。

D型テンダ機関車DT580型のDT609号は、1929年に台湾総督府鉄道が導入した日本の鉄道省の9600型。台湾に39両導入された内の1両で汽車会社製。

高雄港駅のホーム 9600型のDT609

C型テンダ機関CT250型のCT259号は、1938年に台湾総督府鉄道が導入した日本の鉄道省のC55型。台湾に9両導入された内のラストナンバーで三菱重工製。かつては、西部幹線の急行列車を牽引したのだとか。テンダの台車がC55の鋳鋼製から、日本ではC57の2次型、3次型、台湾のCT270型が履いている軸バネ形板台枠台車に替わっています。いつかの時点で、振り替えられたのでしょうか。煙室扉の取っ手が無くなっているのが残念。

C55型のCT259
CT259のテンダ 台車がC55のものと違う 客車が2両

その先に2両の客車がいます。台湾の普通列車の標準色、紺に白帯は1966年の川崎車両製。日本の国鉄スハ44を近代化したようなタイプで、輸入当初は急行の指定席に使われたとか。貳等客車となっているので、この頃は台湾の鉄道にも壱等もあったのでしょう。冷房がないため平快車用に格下げになり、廃車になったのは2010年。同世代の103系や113系の電車とよく似たウイングバネの台車を履いています。

もう1両、復興号と同じ白と水色ですが塗り分けが異なる客車は、電源車兼荷物車。1970年の日本製です。

貳等客車 行李車

ホームの近くに停まっている貨車は、1911年の日本製。説明板には、工程平車と書かれています。その他、無蓋車や有蓋車も展示されていますが、貨物がほとんどコンテナだけになってしまった日本と違い、これらは今でも幹線を走る貨物列車で見られます。

工程平車 その他にも貨車が

広大な操車場跡は鉄道公園のように整備され、展示車両や長物車に乗った“車上的變色龍”をバックに写真を撮る子供連れや、若いカップルで賑わっています。貨物線の廃線跡が自転車道として整備されていることから、サイクリングに訪れる人も見かけます。

カメレオン? をバックに家族連れが記念撮影 若いカップルの姿も
広大な貨物ヤードの跡地 旧高雄港駅全景

 


旗津半島

高雄港の入口に防波堤のように横たわる、細長い旗津半島に渡るフェリー乗り場、鼓山渡輪站が地下鉄西子湾駅の近くにあります。フェリーが着くと、船内からバイクが一斉に飛び出してくるのが、いかにも台湾。乗船時には、台北のICカード悠遊卡が使えますが、何故か高雄の地下鉄のICカードは受け付けません。

旗津半島に渡るフェリー乗り場 鼓山輪渡站 二階に乗客、一階にバイクを満載したフェリー

フェリーは行き交う船を避けながら、高雄港の入口を横切っていきます。大型の船舶が停泊する向こうに、高さ387mの東帝士85ビルがそびえています。旗津半島の丘の上に立つ旗後灯台が近づいてくるとフェリーターミナル、旗津渡輪站に入港です。

フェリーで高雄港を渡る 旗津半島の先端 丘の上の灯台

フェリーターミナルの近くには漁港がありますが、夕刻になってもう市場は閉まっています。バスも通る旗津フェリーターミナル近くの商店街、廟前路で紅茶スタンドを見つけ、タピオカミルクティー珍珠奶茶をゲット。

旗津フェリーターミナル近くの商店街 珍珠奶茶

廟前路の名前のとおり、商店街の先には旗津天后宮があり、航海や漁業の守護神として信仰を集める道教の女神、媽祖を祀っています。お詣りする人が絶えず、いつも線香の煙が漂っています。海のそばだからか、天后宮の先には海鮮料理のレストランが並んでいます。

航海や漁業の守護神として信仰を集める道教の女神 媽祖を祀る旗津天后宮

檳榔を売っている店の看板に、日本語で“おいしい”とかいてあります。日本人が檳榔を買って噛むとは思えないのですが、日本語を使った台湾人向けの宣伝でしょうか。

その先は広い砂浜があり、夏は海水浴場にもなる海岸公園。台湾海峡に、夕陽が沈んでいきます。

     
檳榔がおいしいの?      

台湾海峡の落日

 


 

inserted by FC2 system