HOME page1 p2 p3 p4 p5 p6 p7 p8 p9 p10 p11 p12 p13 p14 p15 p16 p17 p18 p19 p20 page21
旧市街の散策を終え、シュツットガルト中央駅に戻ってきました。コンコースには、コインを入れると運転できるHOゲージのレイアウトがあります。DBの大きな駅でよく見かけますが、風力発電のプロペラがあるのがドイツらしいところ。
シュツットガルト中央駅構内のHOゲージのレイアウト | |
シーメンスのコブラ | 143型電気機関車 |
頭端式のホームには、赤いDBの機関車に牽かれた列車が出入りしています。その中で、グレー一色に塗られたシーメンスのタウルス型電気機関車の正面にはCOBRAの文字。ホテルに帰ってから調べてみると、オーストリア国鉄から乗り入れのようです。
ホームで待っているとICEが入線してきます。この日2度目の新型ICE407で、この日2本目のビールでのどをうるおしながらマンハイムに戻ります。
ICE407が入線 | ICE407の車内 |
マンハイム中央駅 DBインフォメーションの行列 | 夕食は構内のカフェテリアで |
サマータイムで外はまだまだ明るいものの、時刻はもうすぐ8時。これからレストランを探すのも面倒なので、夕食はマンハイム中央駅構内で済ませます。DBは駅ナカが充実していて、このあと何度もお世話になることに。
ドイツ2日目は、ホテルをチェックアウト後に荷物を預かってもらってマンハイム中央駅へ。初めて見る白い電車、429型が快速REの表示を出しています。分社化した私鉄かと思ったら、正面にDBのマークが付いているので、最近客車列車の置き換えで導入されたのでしょう。密着連結器を備えているのに、その両側にバッファのなごりのような黒いものが。
429型の100番台の2本併結編成で、あとで調べたらシュタッドラー製。シュタッドラー顔の0番台からモデルチェンジしたらしく、5車体連接の台車部分を除いて低床式。ドアは真ん中の3両目を除く各車両に1個所の、編成で4個所だけ。これで乗降に支障が無いんですね。
429型電車の快速RE | 425型電車 |
425型の連接台車 | Sバーンが入線 |
これから乗るのは、赤いSバーン。4車体連接の425型を2本併結しています。前日乗ったシュツットガルトの新しい430型Sバーンや、フランクフルトやミュンヘンなど大都市のSバーンの423型は3扉ですが、マンハイムの425型は2扉。連接台車を横から見ると、空気バネの枕バネが2つあって、それぞれの車体を支えているようで、車内の連接部分にもセンターピンはなく、昔の連接車とは構造が異なるようです。
部分低床の車内 | 床が高くなった連接部分 |
マンハイムに泊まったのは、翌日の5月1日に近くで蒸気機関車の牽く博物館列車が運行されるから。マンハイムから南西へ30分ほどの、蒸機列車の始発駅ノイシュタットに向かいます。到着直前のSバーンの車窓を横切るのは、煙突から白煙をたなびかせながら待機している蒸気機関車。
ノイシュタット駅では非電化のローカル線が分岐していて、今ではちょっと古くなった628型ディーゼルカーが乗り換え客を待っています。
Sバーンの車窓に蒸気機関車の姿が | ノイシュタット駅 向かいのホームに628型ディーゼルカー |
L型ディーゼル機関車の点検中 | 蒸気機関車もあってここが鉄道博物館のようだが |
また、ノイシュタット駅には鉄道博物館があって、3面6線のホームの裏に機関庫らしき建物の扉が開き、古い客車が顔をのぞかせています。客車に連結したL型のディーゼル機関車は点検中。錆びた蒸気機関車の姿も見えます。
ホームページでは鉄道博物館の開館が10時、博物館列車の発車が10時45分のため、10時前にSバーンで到着し、サッと見てから乗車のつもりが、博物館の入口がわからない。ホームから営業中の線路に降りて横断はダメでしょう。向こうに線路を跨ぐ道路橋が見えるので、行ってみようと立派な駅舎の建つ駅前広場から道路に出たものの、先に切符を買っておこうと思い直して駅舎に戻ると、博物館列車を目当てにやってきたと思われる人が増えている。
ノイシュタットの駅舎 | 外から回ってみても鉄道博物館の入口がわからない |
10:45発エルムシュタイン行きが蒸機列車 | 5番線に642型ディーゼルカーのデジロが到着 |
切符を買っていたら、もう発車まで30分余りとなって、出発の表示板に10時45分のエルムシュタイン行きが5番線と表示されています。雨も降り出してきたので、鉄道博物館は諦めて乗車ホームに行くと、シーメンスのディーゼルカー642型デジロが発車するところ。その奥の鉄道博物館の線路では、L型ディーゼル機関車が客車の入れ替えをはじめています。
マンハイム方面から貨車を1両だけ引き連れて、蒸気機関車がやってきます。ホームの中央にあるポイントが、鉄道博物館に分岐する反位側になっているので一旦停止。定位側に切り替えると、目の前を通り過ぎ、ホームの端で停車。
向こうから蒸気機関車がやってきた | 貨車を1両だけ引き連れて一旦停止 |
ポイントを本線に切り替えて先に進み | ホームの前方で停車 |
再びポイントを反位側に切り替え、L型ディーゼル機関車が、鉄道博物館の構内で編成の組み立ての終わった客車をホームに引き出します。定位に戻すと、貨車に誘導員が乗った蒸気機関車がバックで近づき、バッファを突き合わせピン&リンク式の連結器を締めて、出発準備が整います。
ディーゼル機関車が博物館から客車を牽きだして | ホームの先で停車 |
ポイントを定位に切り替え | 蒸気機関車がバックで戻ってくる |
編成は、C型のテンダ機関車に続いて貨車が2両、オープンデッキの古典客車が3両、オープンデッキではあるものの戦後の製造と思われる客車が2両と比較的新しい荷物車との合造車が1両。このうち、3両の古典客車には張り紙がしてあって、どうやら団体客の貸し切り扱いらしい。
誘導員の合図でバッファを付き合わせ | 連結器を締める |
編成を組み立て発車準備ができた | Sバーンと643型ディーゼルカー |
戦後製と思われる2両の客車のうち、1両は木製のボックスシートでクッション無し。もう1両はクッション付き。往路の乗車時間は1時間15分程ですが、シートの良い方の客車を選び、素早く進行方向の窓側を確保します。この間にも接続列車が到着し、車内は混雑してきます。博物館に行っていたら、座席を確保できなかったかも。
ノイシュタットの博物館列車の運行は、5月から12月までの間に1ヶ月に2〜5日間。運転日は週末が多いものの平日もあり、5月1日はこの年の最初の運行日で、金曜日にもかかわらず大勢の乗客で賑わっています。
甲高い汽笛一声、定刻にノイシュタットを発車すると、無火機関車でしょうか、鉄道博物館の車両が車窓を横切ります。次のランブレヒトまではSバーンで5〜6分のところを16分もかけて、同じ路線をのんびりと走ります。
博物館の無火機関車? | 車窓をゆっくりと煙が流れていく |
次のランブレヒト駅でも乗車 | 車掌さんが検札 |
ランブレヒト駅でも乗客が乗ってきて、立ち客がでます。この駅でSバーンの路線と別れ、単線非電化のローカル線に入ると、線路状態が悪いのでしょう、速度は30km/h程度ですが列車の揺れが大きくなります。
DBのホームページで、ノイシュタットとこの列車の終点エルムシュテインを検索しても、所要時間30分から1時間程度で直通のバスまたはSバーンとバスの乗り継ぎがヒットするだけ。定期列車が廃止になったローカル線を使って、博物館列車を運行しているのかもしてません。
ブレイテンシュタイン駅でハイカーが下車 | 後ろ振り向くとディーゼル機関車がぶら下がっていた |
雨にもかかわらず、ブレイテンシュタイン駅の草むしたホームにハイカーが下車します。途中5個所の停車駅で、一定量の下車客があったのはここだけ。