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聖マリエン教会の向かい、茶色の煉瓦に挟まれて目立つ白亜の建物は、ブッデンブロークハウス。ノーベル文学賞作家、トーマス・マンの代表作“ブッデンブローク家の人々”の舞台となったのだとか。
ここからリューベック旧市街の南北のメインストリート、歩行者天国のブライテ通りを北に歩いていくと、高い時計塔あるゴシック様式のレンガ造の大きな教会が見えてきます。14世紀に建てられた船乗りのためのヤコビ教会。
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白い建物がブッデンブロークハウス |
南北のメインストリート プライテ通りの向こうに聖ヤコビ教会 |
煉瓦造りの聖ヤコビ教会 |
当時、バルト海の航海に携わったハンザの富を示す教会です。ヤコビ教会の隣に建つ聖霊養老院は、工事で正面が覆われて、ちょっと残念な姿。富を得て隆盛を誇ったリューベックでは自分たちの手で、13世紀末にドイツで最初に貧しい人々のための社会福祉施設を建てたのだとか。
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ヤコビ教会の主祭壇 |
パイプオルガン |
聖霊養老院は工事でちょっと残念な姿 | シッファーゼゲルシャフト |
ヤコビ教会の近くに建つ、レンガ造りで階段状の破風などハンザ都市の典型的な建築様式のシッファーゲゼルシャフトは、16世紀に建てられた船員組合ギルドの館。今は、帆船模型や当時の船具などの使ったインテリアのレストランで、往年のキャプテンたちが飲み会を開く場所にもなっているのだとか。今日の夕食はここがいいかな。
ブライテ通りの東側に南北に並行するケーニヒ通りは、バスも通る道。二階建てオープントップ、シティーツアーのバスもやってきます。通りの先に建つのは、旧市街の北の城門であるブルク門。すぐ外側をトラヴェ川が流れています。
オープントップの観光バスも通るケーニヒ通り | |
旧市街の北の城門ブルク門 |
中世には城壁に囲まれていたリューベックには、かつて4個所の市門があったそうですが、現在残るのは西側のホルステン門と、北側にあるこのブルク門の2個所だけ。高いのは、見張り塔を兼ねていたのでしょうか。
ケーニヒ通りを南に戻ると、ハンザ商人の館であっただろう通りに面した立派な建物の1階に、秘密の抜け道のような通路があります。
こんな入口から | 奥に住宅が続いている |
ハンザ商人の館の裏にガングと呼ばれる二階建ての長屋 |
中に入ってみると、その裏側にはガングと呼ばれる二階建ての長屋が続いていて、ハンザ商人が街の発展で不足した住居を確保するために、市内の各所に賃貸住宅として建てたものが今に残っているのだとか。なかなか楽しい街歩きです。
商店の看板 | 日本以外のスイカはみんな楕円形 |
100円(1€)ショップ | 聖マリエン教会 |
ケーニヒ通り沿いの商店を覗きながら南へ。旧市街の南端に建つ2本の尖塔を持つ大聖堂。聖マリエン教会より早く12世紀後半から建設が始まり13世紀前半に完成したロマネスク様式。内装はシンプルそのもの。でも、ここまで来る観光客はほとんどいません。
2本の尖塔を持つ大聖堂 | 勝利の十字架 |
大きな天文時計 | パイプオルガン |
歩き疲れたので、大聖堂近くの2つの教会は外観をチラッと見ただけでホルステン門に戻ります。どこまでも続く、階段状の破風のある建物。トラヴェ川に架かる橋から見た、聖ペトリ教会と聖マリエン教会の尖塔。リューベック旧市街を堪能しました。
カトリックのHerz Jesu教会 | 聖Aegidien教会 |
階段状の破風のある建物 | トラヴェ川に架かる橋の上からみた旧市街 |
リューベック中央駅近くのホテルに戻ってしばし休憩。DBのドイツ語ホームページをチェックすると、ストライキも2日目になって対応する態勢ができてきたのか、今後は毎日正午に2日後までの運行予定を発表するとのこと。今朝指定席を確保した、翌朝のハンブルクから宿泊地デュッセルドルフまでのICの3時間後に、次のICが動くことが判明。また、2日後のデュッセルドルフからフランクフルトまで、午後に1本だけICEもあります。混雑すると思い、駅まで指定席の確保に向かいます。
窓口には行列ができているものの、券売機の前には誰もいません。タッチパネル式券売機は、独英仏伊の4言語に加えて、移民が多いのかトルコ語とポーランド語にも対応。まずはユニオンジャックにタッチ。
赤煉瓦のリューベック中央駅 | 切符売り場と誰も使っていない券売機 |
券売機を英語表示に | アルストームの部分低床ディーゼルカー |
今朝、バート・ドーベランの駅で乗客に券売機の操作法を教えてもらったように、ジャーマンレイルパスを持っていて指定席だけを購入する場合は、“Point of departure - distination”ではなく“Timetable information”から入ります。なんだ、よく見れば“Reserve seats without purchasing tickets”の説明があります。
ブレーメンで途中下車するつもりで、3時間後のブレーメン−デュッセルドルフのICの指定席と、2日後の午後、デュッセルドルフからフランクフルトまでICEの指定席をゲット。
ホームに降りてみると、アルストームの648型部分低床ディーゼルカーが北へ、キールに向けて発車して行きます。側線では、628型ディーゼルカーが留置中。1等室のある方は制御車キクロハの928型。
628型ディーゼルカーの制御車928型 | 212型凸型DLと工事用車両 |
112型の後押しでハンブルクからのREが到着 | 261型凸型DLの牽く空の車運車の貨物列車が通過 |
向こうの測線には、212型入れ換え用凸型ディーゼル機関車が工事用車両を連結して待機中。向かいのホームには、112型電気機関車の後押しで、ハンブルクからの二階建て客車のREが到着して折り返しのハンブルク行きになります。凸型の261型重量入れ換え用ディーゼル機関車が、空の車運車の編成を牽いて通過していきます。
駅構内をウロウロしていたら、旧市街のレストランまで出かけるのがおっくうになり、夕食はまたまた駅ナカで簡単に。
跨線橋の上に店舗が並ぶ | 駅ナカで簡素な夕食 |