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旅の車窓から

ドイツ ニュルンベルク・ベルリン・ドレスデン

ドイツ鉄道の発祥の地ニュルンベルクから東ドイツへ、ハルツ狭軌鉄道の蒸機列車、首都ベルリン、ドレスデン近郊のナローゲージの蒸機列車、ライプチヒのオールドトラムを巡る旅にご案内します。


初めての東ドイツ

2014年9月のシルバーウイークに、ミュンヘンを出入り口にしてドイツ鉄道乗り放題のジャーマンレイルパスを買い、ニュルンベルグ、バンベルグから東ドイツに行きました。ドイツは4回目ですが、ベルリンをはじめとする旧東ドイツの地域に足を踏み入れるのは初めて。現地滞在9日間で、3路線の蒸気機関車牽引列車に乗り、鉄道・交通・路面電車博物館5個所を訪問してきました。

成田を夜に出発し、深夜の上海で乗り継いだ中国国際航空のエアバスA330が朝のミュンヘンに到着します。ヨーロッパへは日系やヨーロッパ系より運賃が安く、現地早朝着でホテル代1泊も浮き、機内でよく寝れば時差も解消できるアジアの深夜乗り継ぎ便は、財布にも身体にも優しいですね。

※ 28ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。
詳しく知りたい方はご利用ください。


空港からSバーンでミュンヘン中央駅へ

ミュンヘン国際空港のイミグレを通り、荷物をピックアップして、まずはドイツ鉄道DBの空港駅へ。ここで、使用する日が選べるセレクトタイプのジャーマンレイルパス2等6日間を購入します。1等と2等がありますが、ドイツ鉄道の座席は2等でも十分快適です。近距離列車では1等も2等も同じ座席で部屋が別れているだけでのこともあり、ホームで長距離列車の1等車を探して右往左往することもありません。

ミュンヘン空港 DBのミュンヘン空港駅

事前に日本で買うこともできますが、ジャーマンレイルパスは現地でも購入可能で、ドイツに到着後に駅で買った方が代理店や為替の手数料分だけお得です。レイルパスに今日の日付を記入して、Sバーンのホームに向かいます。

空港駅のSバーン ボックスシートのSバーン 連接面

ミュンヘンの北部にある空港駅から中央駅に向かうドイツ鉄道のSバーンは、西回りのS1と東回りのS8がありますが、所要時間はいずれも40分と少々。旧市街のマリエン広場なら、S8の方が多少早く着きます。電車は3扉の4車体連接車を2本併結。車内はボックスシート。

 

ICE-Tでニュルンベルクへ

Sバーンはミュンヘン中央駅の地下ホームに到着。地上に上がると、屋根に囲われた巨大な駅構内に櫛形のホームが並び、次々と列車が発着しています。ミュンヘンには8日後に戻ってくることにして、まずは振り子式のICE-Tに乗ってミュンヘンから北へ、最初の宿泊地ニュルンベルクに向かいます。

ミュンヘン中央駅のSバーン 広告塗装の101型電気機関車
振り子式ICE-T ジャーマンレイルパス

各席の窓上に指定席の入っている区間が表示されます。この表示が消えている席を選んで座ります。ICEは車内でWifiが使えますが、列車の停車駅や時刻等の案内以外のインターネット接続は有料です。この列車の停車駅や到着時刻、接続列車等を掲載した案内のリーフレットが、座席やテーブルの上に置かれています。このサービスは良いですね。

車内でWifiが使えるICE ただし有料 窓上の座席指定区間の表示
ICE-Tの車内 各座席に置かれた列車案内

 


ニュルンベルクのトレインビューホテル

ICE-Tはミュンヘンからノンストップで1時間と少々、ニュルンベルク中央駅に到着。本日宿泊予定、DBが経営するインターシティーホテルがホームから向こうに見えています。石造りの荘厳な駅舎のニュルンベルクは、ドイツの鉄道発祥の地。1835年に7.5km離れたフュルトとの間を蒸気機関車“アドラー号”が走りました。それ以後、ドイツは鉄道王国として発展し現在に至っています。

ニュルンベルク中央駅から見たインターシティーホテル ニュルンベルク中央駅正面

朝からチェックインできたホテルの部屋は、ニュルンベルク中央駅のホームを見下ろすトレインビュー。目の前にICE1やICE-T、赤い電気機関車が牽引するIC、2階建て客車のREから最新の部分低床の電車まで、DBの代表的な車種が次から次へとやってくる楽しい部屋です。

インターシティーホテルのトレインビュー客室の窓から

 

ニュルンベルクのトラムと地下鉄

駅前を行き交う赤いトラム。熊本にも仲間がいるブレーメン型は3車体連節車、その改良型は4車体連節車で、各車両に1つの台車を装備する全低床車。片運転台のため駅前広場にもループ線があり、ここで折り返す系統はぐるっと一回りして向きを変え、戻っていきます。

ニュルンベルク中央駅正面のループ線で折り返すトラム ニュルンベルク中央駅横のトラム
ニュルンベルク中央駅前のトラム ケーニヒ門の丸い見張り塔前のトラム

ニュルンベルクは、人口が50万人を越えるミュンヘンに次ぐバイエルン州第二の都市。地下鉄Uバーンも3路線有り、いずれも中央駅を通ります。編成は2両と短く、4両のトラムの方が収容力があるように見受けます。

わずか2両編成のニュルンベルク地下鉄U3系統のUバーン

 


DBミュージアム(ニュルンベルク交通博物館)

ニュルンベルクに来た目的は、鉄道発祥の地にあるDBミュージアム、ニュルンベルク交通博物館。中央駅から線路沿いにインターシティーホテル前の道を西へ行ったところ、オペラハウスの隣の歴史のありそうな建物が博物館です。

オペラハウス DB博物館
ICE3のモックアップ E69型電気機関車

DBの看板列車、ICE3のモックアップの隣にドイツの1号蒸気機関車のアドラー号のレプリカがいるはずなのですが、この日はどこかに出かけています。

シーメンスの凸型電気機関車や現存するドイツ最古の機関車ノルドガウ号、王立バイエルン邦有鉄道の流線型機関車などが展示されています。

カットモデルになったB型蒸気機関車NORDGAU号 B型蒸気機関車S 2/6型
ドイツの鉄道開通時 最初の2軸客車 英国から貸与の石炭車 ヨーロッパ大陸最古の車両

ドイツ最初の客車やヨーロッパ大陸最古の貨車もいますが、この博物館の目玉商品はノイシュヴァンシュタイン城を建てたバイエルン王、ルートヴィヒ2世の特別客車でしょう。豪華な車両の屋根には王冠まで乗せています。その隣には、鉄血宰相の異名を持つプロイセン王国の首相、ビスマルクの専用車も。

ルートヴィッヒ2世の特別車両
特別車両の車内 ビスマルクの専用車

DBミュージアム(交通博物館)の詳細は、こちらでご覧下さい


 

 

 

 

 

 

  

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