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特殊車両

ハンガリー鉄道歴史公園には、様々な車両が保存展示されています。

もう1台の乗用車をベースにした巡回車。ソ連の乗用車Pobiedy M-20をポーランドでライセンス生産した“Warszawa”(ワルシャワ型)がベース。1960年代後半にハンガリー国鉄がスタッフの輸送用に22両改造して、鉄の車輪を履かせたなかの1両だとか。

ワルシャワ型乗用車の改造車

ラッセル車が4両います。緑の30号、黒い33号はいずれも長さ7.68m、重量29t。3軸の台車と車体の形態から、蒸気機関車のテンダを利用して雪かき部分を取り付けたものと推測します。

ラッセル車30号

ラッセル車33号

長さ10.67m、重量48tのラッセル車703,753号には、大きなバランスウエイト付きの車輪が4軸。電気機関車を改造してスノープローを取り付けたものと思われます。車輪には、ロッドが付いていたあとが残り、パンタグラフはないので自走はできないでしょう。

電気機関車改造のラッセル車703,753号

長さ10.55m、重量33tのラッセル車402号は、2軸ボギー台車を履いたタンク貨車を改造してスノープローを取り付けたものと思われます。タンクの上に並んだ2本のエアータンクは、羽根を動かす動力源の圧縮空気のようです。

タンク貨車改造のラッセル車

木造車体のロータリー式除雪車603号は、1929年ドイツカッセルのヘンシェル機関車工場製。3軸ボギー台車を履いた車体には、廃車の蒸気機関車から流用した蒸気ボイラを設置。3軸のテンダーを連結しています。

木造車体のロータリー車603号

保線の作業に使う車両のようです。2両一組で、上の写真の車体の長いボギー車に大半の機械類を搭載し、連結部分が真ん中の写真、下の写真の車両は車体の短い2軸車です。

保線用の車両 上はボギー車で下は2軸車

同じく保線用車両で、線路のの補修をするタイタンパーです。下の車両はディーゼルエンジンがむき出しです。

タイタンパー

大きなクレーンを装備した操重車が3両。用途は貨物、保線、事故復旧等でしょう。

操重車

 

貨車

貨車もいます。現役としても立派に通用するような、赤いボギーのホッパー車と無蓋車。無蓋車の一端にはハンドブレーキを装備し、ブレーキマンが乗る小屋が設置されています。

ホッパー車

無蓋車

蒸気機関車のテンダー。機関車と連結する面にバッファがあり、手すりを取り付けているので貨車として使用したようにも見受けます。

テンダー改造の貨車?

鉄道歴史公園の入口近く、ターンテーブルの回りに並ぶ蒸気機関車の後ろにも、古典貨車が保存展示されています。

鋼製の2軸無蓋貨車

木造の2軸有蓋車
木造車体に鋼製扉の2軸無蓋車
2軸のタンク車

ブレーキマンの小屋を設けた2軸タンク車

 

その他の展示

鉄道模型や軌道自転車、ミニSLなど、家族で楽しめる乗り物がありますが、入場料には含まれず追加料金が必要。親子連れが出てきた客車の中は、大型模型のレイアウト。

客車の中には大型模型のレイアウト

建屋の中にはHOゲージのレイアウトも

建屋の中にはHOゲージのレイアウト

L型の小さなディーゼル機関車に乗って、鉄道歴史公園の構内のドライブできます。

L型ディーゼル機関車で構内をドライブ

レバーを前後して漕ぐ軌道自転車。

軌道自転車

ミニSLも走っています。あとをつけていくと車庫があり、庫内に収納する線路をトラバーサーで振り分ける構造。

ミニSL 線路の先の車庫にはトラバーサー

ハンガリー鉄道歴史公園の公式ホームページは、こちら


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