“ブダペスト ラックレールの登山電車”


ハンガリーの首都ブダペスト、街の中心を北から南へ流れるドナウ川で、西岸のブダと東岸のペストに分かれます。ブダのターミナル、モスクワ広場から56番の市電に乗って2つ目の停留所で降りると、目の前に登山電車の始発駅ヴァーロシュマヨル駅があります。

登山電車の駅前にある市電の停留所と56番の電車

登山電車は、ブダの王宮の丘の後方にそびえるブダペストで一番高い山、標高500m余りのヤーノシュ山の山麓にあります。急勾配のため、全線にわたって線路の真ん中にラックレールが設けられており、台車についてギヤをかみ合わせて登っていきます。

ラックレールは、かつて日本の碓氷峠で使用されていたアプト式のような、3枚の板に設けた歯のピッチをズラして重ね合わせたような複雑なものではありません。一番下の写真のような、簡単な構造です。

ヴァーロシュマヨル駅に停車中の電車 屋根上は抵抗器 

電車は、MTの2両編成。もちろんMが山の下側です。屋根上にクーラーのように見えるのは抵抗器。そういえば、箱根登山鉄道の旧型車も抵抗器を屋根上に載せていたような。

下りの電車と交換 2本のレールの真ん中にはラックレール

線路は単線、駅は全部で10ヶ所あります。沿線はブダの山の手の住宅地。観光路線より地元の住人の足といった感じです。

途中1ヶ所で下りの電車と交換して所要時間は20分足らず、距離は5km程度でしょうか。終点のセーチェーニ山駅では、子供鉄道に接続しています。

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