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“スロバキア ブラチスラバ交通博物館”

スロバキア鉄道が運営する交通博物館

ドナウ川流域の都市ブラチスラバ。スロバキアはソ連崩壊後の1993年にチェコとの連邦を解消して独立国となり、今ではEUにも加盟し、通貨はユーロです。その首都となったブラチスラバは国の西端に位置し、隣国オーストリアの首都ウィーンからローカル列車でわずか1時間ほどの距離です。

ブラチスラバ中央駅前からトラムやトロリーバスで1停留所、歩いても10分ほどのところに先代のブラチスラバ中央駅構内の一部を利用して、スロバキア鉄道が運営する交通博物館があります。

交通博物館近くの電停 顔を整形したタトラカー

写真のトラムは、共産圏の標準型であったチェコ・スロバキア製のタトラカー。同じくチェコのシュコダ社製の低床車とともに、更新工事で顔だけ新しくなり、まだまだ現役で活躍中。トロリーバスは、シュコダ社製の新型車に置き換わったようです。

交通博物館の近くを行くシュコダ製のトロリーバス

近くまで来たけど、交通博物館の入口がよくわからない。横断陸橋が架けられた大きな交差点近くの高台の壁に、交通博物館の看板を見つけました。横断陸橋の途中から階段を登っていくようです。

交差点近く高台の壁に交通博物館の看板を見つけた

横断陸橋の途中から階段を登るらしい

廃止された駅のホーム上に、長い煉瓦造りの建物があり、昔は線路だったと思われるフェンスの向こうの石畳に古いトラック等の車両が並んでいます。

フェンスの向こうにトラックが並ぶ トラムの架線修理車?

消防車でしょうか

蒸気エンジンのロードローラー?

その先にホームに上がる階段があり、ここが交通博物館の入口らしい。

 

屋内にはクラシックカーがいっぱい

中に入り4ユーロのチケットを購入。写真を撮るには2ユーロを別に払う必要があるのは、旧共産圏に良くある料金体系。

屋内には、クラシックカーがずらりと並んでいます。各車両には、簡単な解説が書かれた紙が貼ってあるものの、スロバキア語だけ。

建屋の中にはクラシックカー

前身となる企業も含め19世紀末から自動車を開発し、第二次世界大戦後はコメコン体制のもと、チェコスロバキアで共産圏向けの路面電車を大量生産したタトラ社や、鉄道車両メーカでグループ企業では自動車も生産し、現在も盛業中のシュコダ社が製造したものと推測します。

新しいナンバープレートを付けたクルマもあり、公道を走れる動態保存かもしれません。

前輪が2 後輪が1の三輪車です

空冷エンジンのためフロントグリルの無いクルマやダミーのフロントグリルを付けているクルマは、1920〜30年代のタトラ社製のようです。

モーターバイクも展示されています。

バイクもあります 壁の写真は“タトラ”のマーク

交通博物館で乳母車の展示を見るのは初めてですが、これもクルマの範疇なのでしょう。

乳母車もクルマの範疇

 

鉄道関連設備の展示も

屋内の一部には、鉄道関連設備の展示もあります。ゴムタイヤを鉄の車輪に履き替えたレールカーは、タトラ社のクルマをベースにしているようです。

軌道自転車とモーターカー

各種レール等鉄道関連の展示

駅の事務室や通信機器

軍用列車の模型?

それでは、屋外に出てみましょう。


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