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今まで展示されている動力車は機関車だけでしたが、今回初めて動車組と呼ぶ固定編成の列車も博物館入りをしています。中華の星は2000年代前半に中国が開発した、両端に機関車を配置し中間に9両の無動力の客車をはさんだ11両編成の高速列車です。そのうち、先頭の機関車1両と中間の客車3両が展示されています。

 

 ▲ CHINA STAR 中華の星の先頭動力車

 

 ▲ 動力車に続いて3両の客車

運用についてから故障が頻発したため、中国が自力での高速列車の開発を諦めて、日本のE2系やドイツのICE3などの技術導入に方針転換することになった、記念すべき車両だとか。製造から10年ほどで博物館入りです。

 

 ▲ 中華の星の中間車

4両のディーゼル機関車が新たに博物館入りしていたのでご紹介します。これ以外のディーゼル機関車は、こちらをご覧ください

ND4型は、1970年代にフランスから50両輸入した貨物用電気式ディーゼル機関車で、軸配置C-Cモーター出力2540kW。

 

 ▲ フランス アルストム製の電気式ディーゼル機関車ND4

アメロコタイプのディーゼル機関車が2両つながっています。ND5型の0049号機と0422号機で、1次型の前者に対して2次型の後者の方が運転席正面の窓が大きくなっています。1980年代中頃に米国から421両輸入した貨物用電気式ディーゼル機関車で、軸配置C-Cモーター出力2466kW。当時の中国製の東風4型より燃費が良く、蒸気機関車を置き換えていったとか。ナンバー0111が欠番のため、最終ナンバーが0422なのだそうです。

 

 ▲ 米国GE製の電気式ディーゼル機関車ND5 1次型

 

 ▲ 米国GE製の電気式ディーゼル機関車ND5 2次型

東風4型電気式ディーゼル機関車は、1970年代から80年代に量産された中国を代表する型式です。無印の他にB、C、Dをはじめ多くのバリエーションがあり、すでに3両が博物館にいる中に4両目としてC型の4040号機が追加されました。軸配置C-Cでモーター出力2160kW。運転席も公開されています。

 

 ▲ 中国製 東風4C型

 

 ▲ 東風4C型の運転台

高速列車と中国鉄道の歴史のパネル展示がありました。

 

 ▲ 高速列車と歴史のパネル展示

 

 ▲ 初めて見る高速列車の写真も

 

▲ 写真以外にスケッチも

過去から近年に至る各種車両のメーカープレートも。中国以外に日本や満州国、米国、ソ連等。

 

 ▲ 歴代のメーカープレート

 

 

 ▲ 日本、満州国、米国、ソ連等のメーカープレート

客車の側面、窓下に掲げられた行き先を示すサボ。北京−ウランバートル−モスクワ、北京−平壌などの国際列車から、特快、快速、普快、普慢、市郊(北京北駅から万里の長城方面)、臨時旅客、臨時旅游まで各種列車種別に加えて、動車組のLED表示まで。最近は手間を省くためか、取り外し式のサボではなく車体に直接シールで貼り付けるタイプになりましたね。

 

 ▲ 各種列車種別毎のサボ

これも展示物でしょうか。主な駅の入口にある乗客の荷物をX線で検査する装置。後ろの客車は軟臥(A寝台)RW50358を名乗っていますが、窓位置やウイングバネの3軸ボギー台車、屋根上の分散型クーラー等の特殊な設備からみて、要人の専用車でしょう。説明が無いので、詳細はわかりません。

 

 ▲ 荷物のX線検査装置 後方の客車は要人専用車?

閉館時間は16時、15分位前になると広い展示館内を服務員が手分けして回り、入場客の追い出しにかかります。


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