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毛さんの専用車の隣は、幅広窓にイコライザ式3軸台車の重厚な公務車GW97336号です。展望車と同時期の南満州鉄道からの引き継ぎ車でしょう。前回の訪問時に写真を撮り忘れた車両です。

 

 ▲ 公務車 GW 97336

毛沢東専用車から貫通路を渡って廊下に進むと、半分開いた一段上昇窓の下部に網戸がはまっています。

 

 ▲ 廊下の窓の下部に網戸

内装は展望車とよく似ていて、まずはベッドとデスクのある部屋。

 

 ▲ デスクとベッドの部屋

続いて、この部屋と専用の扉でつながる風呂とトイレを兼ねた部屋。壁面がタイル張りで、誰の好みなのか風呂から便器、洗面台までピンクです。

 

 ▲ ピンクのバスタブと蓋

 

 ▲ 便器や洗面台もピンク

次はベッドとデスクのある独立した部屋で、周恩来の寝室となっています。その先は広いサロンで、展望車と同様に車内の天井は二段屋根ふうに仕上げています。

 

▲ 周恩来もと首相の寝室 

 

 ▲ 周恩来専用車のサロン

4両目は、床下に二重のトラス棒のある古い木造車体に似合わない黄色に赤線の派手な塗装の客車。試験車SY97334のナンバーが付いています。車体長は他の車両より短く、丸屋根で車端部は切り妻、片方はオープンの展望デッキのようになっていて、後年の改造車でしょう。

 

 ▲ 片側がオープンデッキになった黄色い木造車

これも、前回の訪問時にも展示されていたものの、写真を撮り忘れた車両です。周恩来専用車から連結面を通って木造客車へ。

 

 ▲ 連結面を通って木造客車へ

車内はやはり片廊下で、扉の開いている部屋はベッドが左右に2台。右側の上段は2段ベッドではなく物置かなと思います。同様の部屋がもう1室あります。

 

 ▲ 寝台の個室

続いて、デスクとベッドの部屋。風呂はなく、部屋も今までの3両に比べると狭くて簡素な造りです。

 

▲ ベッドが1台にデスクのある部屋

その先はサロンで、木造車体に天井の丸屋根は後年の改造でしょう。妻面には木枠でステンドグラスのような大きな窓を設けていますが、これも改造で設置したのでしょうか。

 

 ▲ ステンドグラスのあるサロン

説明書きがないのでこれ以上の詳細はわかりませんが、妻面は飾りのあるオープンデッキで貫通路はありません。これも後年の改造のにおいがします。

 

 ▲ 飾りのあるオープンデッキ

木造客車に貫通路がないため、その次に連結したもと展望車の公務車GW97347には渡れず、木造車のデッキから降りて車内見学は終了。

 

 ▲ もと展望車の公務車 GW 97347

展示館の中央部には、階段を上って高い位置から展示車両の屋根上まで見渡せる施設ができています。

 

 

 

 ▲ 展示館の北側に並ぶ蒸気機関車群

電気機関車やディーゼル機関車の屋根上は、こちら側から。

 

 ▲ 展示館の南側に並ぶ電気機関車やディーゼル機関車

前回の訪問時には、電気機関車は韶山1型と韶山5型0001号のわずか2両だけでしたが、最近大量に配置されている和諧型と交代してか、新たに5機種が博物館入りしています。これ以外の電気機関車は、こちらをご覧ください

6K型は、1980年代半ばに円借款で85両導入した日本製(川崎重工、三菱電機、住友金属)の電気機関車。日本の国鉄のED75とEF66をベースにした軸配置B-B-B。標準軌だけあって、出力はEF66の3900kWを上回る4800kW。当時の中国の鉄道電化は一部の山岳路線に限定されていて、鄭州から洛陽、西安方面で活躍しました。

 

日本製K6型の002号機 

韶山3型は、韶山1型の後継機種として1980年代後半から90年代前半に772両が生産された中国製。軸配置C-Cの客貨両用の電気機関車で出力4350kW。その後、K6型の技術を導入した改良型の4000番台、韶山3B型に移行したとか。トップナンバーが博物館入り。

 

 ▲ 韶山3型0001号機 後方は韶山1型0008号機

韶山6型は1991年から53両が生産された中国製。軸配置C-Cの客貨両用の電気機関車で、K6型の技術を導入して開発したようで、出力も同じ4800kW。車体は、製造時期が重なる韶山3型とほぼ同形です。

 

 ▲ 韶山6型0002号機 後方は韶山5型0001号機

8G型は、1980年代末にソ連から96両輸入した軸配置B-B+B-Bの2車体永久連結の貨物用電気機関車で、出力6620kW。

 

 ▲ ソ連製8G型002Aと002B号機

8K型は、1980年代後半にフランスから150両輸入した軸配置B-B+B-Bの2車体永久連結の貨物用電気機関車で、出力6400kW。

 

 ▲ フランス製8K型008Aと008B号機


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