イエンバッハから3.6km、30分ほどでラックレール区間を抜け、列車交換駅のエーベンに到着します。
▲ 途中駅のエーベン
停車時には、前方監視の職員も、デッキのハンドルを手で回して客車にブレーキをかけます。
▲ ハンドブレーキを巻いて停車
▲ 後ろから押していた機関車を切り離して
標高970mのエーベン駅で上りの急勾配が終わるため、後部の機関車を切り離して列車の前部に連結します。
▲ バックしてきて
▲ 客車の前に連結
連結作業は、中央のバッファを付き合わせて左右のチェーンをフックに引っかけるだけ。これでは急勾配では機関車が後ろから押し上げないと安心できませんね。
でも、機関車が前向きで先頭に立つ方が絵になります。
▲ 発車準備完了
前方から4号機がバックでイエンバッハ行きの列車を牽引して到着。ポイントの切り替えは全て手動です。
▲ 4号機がバックで牽引してきた
▲ エーベン駅で交換
列車交換を終え、先に4号機が発車して行きます。
▲ 後部デッキにはブレーキマンが乗っている
機関車が前に付いたので、先頭客車の前部デッキは機関士の運転操作が目の前で見られる特等席に。先にイエンバッハ行きが出ていってから、ハンドブレーキを緩めてゼーシュピッツ行きも発車すると、機関助士が火床の整理を始めます。
▲ 機関助士が火床の整理
ここから先はアッヘン湖に向けて緩い(といっても最急勾配は25‰)下り勾配のため、機関助士の投炭作業はもうありません。
▲ 機関士の運転操作がよく見える
▲ 機関車もハンドブレーキを巻いて停車
止。先ほどまで前方監視の役に当たっていた客車のデッキの職員も、同時にハンドブレーキを扱います。両方の駅では、数名ずつの乗降があります。
▲ アッヘン湖が見えてきた
▲ ゼーシュピッツに到着
エーベンから先は速度を上げ、草原の先にアッヘン湖が見えてくるとイエンバッハから50分で終点のゼーシュピッツに到着。直ちに機関車に給水が始まります。
▲ まずは給水
▲ 遊覧船から見たアッヘンゼー鉄道の列車
隣接する桟橋には、列車に接続して運航する遊覧船が接岸中。乗り換えて15分程のペルティサウで下船。船はさらに細長いアッヘン湖の奥に向け出港していきます。
▲ アッヘン湖の遊覧船
▲ ペルティサウに接岸
標高930mにある透明度の高いアッヘン湖。湖岸の村、ペルティサウ・アム・アッヘンゼーのホテルのレストランで昼食をとり、付近を散策していると先ほどの船がゼーシュピッツに向け戻ってきます。
▲ ペルティサウの村
▲ ペルティサウを出港
再び遊覧船で15分、船がゼーシュピッツに近づくと、船上から湖岸に到着した列車の機関車の付け替え作業が望めます。
▲ 蒸気機関車が機回り中
▲ 機関車を客車に連結
下船すると、4号機がバック運転で出発の準備を終えて待機中。
▲ ゼーシュピッツで列車と遊覧船
前のめりになった機関車の足回りを覗くと、ラックレールに噛み合う歯車がよくわかります。
▲ 4号機のプレート
▲ ラックレールに噛み合うギヤ