名古屋鉄道

名古屋鉄道の車両

名古屋鉄道の想い出

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写真をクリックすると拡大写真が表示されます。

HL車
3730型
金山橋 '67.7

冷房付きHL車
3780型
金山橋 '67.7

冷房付きHL車
3780型 塗色変更
金山橋付近 '68.7

AL車 ナマズ
850型
駅名不詳 '84.2

AL車 いもむし
3400型
駅名不詳 '84.2

   

運輸省規格型AL車
3800型
金山橋 '67.7

クロスシートのAL車
3850型
金山橋 '67.7

クロスシートのAL車
3850型 塗色変更
金山橋 '68.7

初代SR車
5000型
金山橋 '67.7

初の冷房SR車
5500型
金山橋 '67.7

  

冷房SR車オリジナル
塗色 5500型
金山橋付近 '68.7

SR車5500型と
5200型併結
金山橋付近 '68.7

国鉄乗り入れの
8000型ディーゼル車
金山橋 '67.7

600V時代の瀬戸線
900+2300型特急
大曽根 '68.7

600V時代の瀬戸線
750+2320型
大曽根 '68.7

  

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名古屋鉄道は、既に路面電車の岐阜市内線と美濃町線、看板列車のパノラマカーをごらんいただきましたが、その他の本線及び瀬戸線で活躍した車両をお目にかけます。

現在の金山駅は、東海道本線と中央本線及び名鉄が発着していますが、かつては東海道本線には駅はなく、名鉄は少し離れたところに金山橋駅があり、多くの写真はこの駅及び周辺での撮影です。

ここに写真のある1960年代後半は、名鉄電車の最もバラエティーに富んでいた時代ではなかったでしょうか。戦前製のナマズや芋虫をはじめ、同世代のAL車(間接自動加速制御車)800型や3500、3600型がが第一線で活躍していました。

戦後生まれの運輸省規格型3800型や、クロスシートとなった特急用の3850型、3900型AL車に引き続き、1955年の5000型に始まるSR車(高性能ロマンスカー)は5200型、冷房付きの5500型と発展し、名鉄を代表するパノラマカー7000型や7500型の増備が続いていました。

また、大正時代からの木造車や、初期の鋼製車などのHL車(間接手動加速制御車)は、台車やモーター、制御機器を流用して3700番台の車体を新造し、3770型からは転換式クロスシート、3780型は観光と通勤兼用に1人がけと2人がけの転換クロスシートを配置し、冷房を装備して登場しました。

この時代、国鉄や他の私鉄でも、冷房は特別料金の必要な車両に限定されており、普通運賃のみで乗車できる名鉄のパノラマカーや5500型SR車、それにイコライザー式の旧型台車に吊りかけモーターのHL車にまで冷房装備は、破格のサービスでした。

電車の塗色は、パノラマカーがスカーレット、クロスシート車はマルーンとライトピンクの塗り分け、3800型以前のロングシート車はダークグリーン一色でしたが、なぜか3700型以降の車体更新のHL車は、ロングシート車でもマルーンとライトピンクの塗り分けとなっていました。

1966年に冷房装備のHL車3780型が薄紫色一色で登場し、塗装の合理化のためにクロスシート車がこれに統一されることになりました。残念ながらモノクロ写真ですが、3780型の他に3730型や5000型がこの装いとなっています。

ところが、薄紫色は遠方からの視認性が悪いとされ、名鉄は踏切事故が多かったこともあり、わずか1年ほどで、帯の幅は異なるものの、当時の豊橋鉄道と同じクリームに赤帯に変更されました。登場から2年目でもう塗り替えた3780型のカラー写真をごらんいただきます。

その後、ロングシート車を含め全部の車両がパノラマカーと同じスカーレット一色に統一されました。1984年のナマズや芋虫は真っ赤になっていますが、オリジナルのダークグリーンやマルーンとライトピンクの塗り分けが一番似合うのではないでしょうか。

例外としては、準急“たかやま”として新鵜沼から国鉄高山本線乗り入れのために登場したキハ8000型ディーゼルカーでしょう。国鉄キハ58の性能にキハ82の正面とパノラマカーの側面及び内装を組み合わせた、名鉄らしい車両です。時刻表では新名古屋−高山間の運転でしたが、実際の始発と終着は神宮前のため、金山橋にも停車していました。

写真の頃は、国鉄運賃値上げ時に100km以上の走行距離のある準急は急行に統合されたため、急行“たかやま”です。後に、実質値上げのために特急になり、キハ82もどきの塗色に変更されたときは驚きました。富山地方鉄道に乗り入れたのも遠い想い出です。

パノラマカーをはじめとする本線のSR車と、陳腐化したローカル線の車両の格差はひどく、600Vの瀬戸線に本線の戦前型、900型や2300型を転用して、特急運転が始まりました。

特急専用車の車内をパノラマカーなみの転換クロスシートに改装したのは良いのですが、スカーレットに白帯の塗色と、パノラマカーと同じ逆さ富士の行き先板、それにミュージックホーンを鳴らしながら、2両編成がかっ飛ばしてくる姿には驚きました。名古屋城のお堀を走っていた頃の瀬戸線に、名鉄として精一杯のサービスだったのでしょう。

ここの登場した全車が過去帳入りしましたが、名鉄に趣味的みると魅力的な電車がたくさん走っていた時代です。

2010/8 記

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