京都市電廃止記念乗車券

京都市電廃止記念乗車券

京都市電廃止記念一日乗車券

京都市電廃止の想い出

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廃止記念乗車券 '78.9

狭軌1型17号
堀川中立売

広軌1型29号
錦林車庫

200型217号
撮影場所不明
500型507号
高倉通陸橋
600型605号
祇園
   
1000型1028号
大宮通陸橋
800型886号
祇園

900型935号
白梅町

700型707号
烏丸七条

2000型2004号
葵橋東詰

  

廃止記念乗車券のケース

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廃止記念一日乗車券 '78.9

廃止記念
一日乗車券 表

廃止記念
一日乗車券 裏

   

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2012年9月30日で京都市電の廃止から34年になります。2012年は、1912年(
明治45年)6月11日の市電の運行開始以来、京都市交通局100周年だそうです。市電が走っていたのが66年間、廃止になってからもうその半分の年月が経過したことになります。もっとも、後に京都市に買収される、私鉄の京都電氣鐵道が日本で初めて電車の営業を始めたのが明治28年2月1日ですから、路面電車の歴史はプラス17年ありますが。

京都に住んでいた父の遺品の中に、市電の廃止時に発行された記念乗車券と記念一日乗車券を見つけたので、ここにアップしました。いずれも、1978年の9月末頃に購入したものと思われます。

廃止記念乗車券は、1978-9-30 さよなら京都市電 と書いたケースに、京都市電を代表する10型式の写真が付いた乗車券が10枚入っています。当時の運賃は100円だったようです。乗車券の裏には、それぞれの型式図と概略説明が掲載され、資料的価値も高いものです。

また、ケースを開けるとその中に、
京都の市電は、明治28年2月1日、わが国で初めて営業を開始しました。
以来83年間、市民の足として活躍し、親しまれてきましたが、年々悪化する交通事情のため、やむなく昭和53年9月30日限りをもって姿を消すことになりました。
この伝統に輝く京都市電の廃止を記念して、ここに記念乗車券を発行することにしました。
     写真提供:大井 啓、桂 富一、橘  潔

とあります。

記念乗車券掲載に選ばれた10型式は、古い方からN電と呼ばれた京都電氣鐵道から引き継いだ狭軌の北野線の1型、市電となった広軌の1型、昭和初期の木造単車200型、大正末期の大型車500型、戦前の京都を代表する車種600型、戦後の大型車1000型、最大の両数を誇る中型車800型、今も広島電鉄で活躍する900型、京都市電の傑作700型、それに最後の新車で今も伊予鉄道で活躍する2000型です。

ワンマン化改造でスタイルが崩れた1600型や1800型、1900型が含まれないのは妥当な選択でしょう。ただ、800型が最終増備の10両、車体の長さ以外は800型より900に近い3次型の写真になってしまっているのは、1次型と2次型の一部がワンマン化され、適当な写真がなかったからでしょうか。

廃止記念一日乗車券は、使用することを考えてはいなかったのでしょう、27cm×24cmの巨大な切符です。裏面には、区間別の開業と廃止年月日を記載した路線図があり、こちらも資料価値の高いものです。

特に鉄道に関心のあったわけでもない父が、市電の廃止時にこれらの記念乗車券を買い求めていたことは、34年前に惜しまれつつ姿を消した市電が市民に愛されていた証だと思われます。

2012/10

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