鹿児島市電

鹿児島市電の車両

鹿児島市電の想い出

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西鹿児島駅前
800型
'71.2

天文館
800型
'75.3

鹿児島駅前
600型
'85.10
市役所前
800型
'85.10
西鹿児島駅前
600型
'85.10
       

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日本最南端の路面電車である鹿児島市電。今ではJRの鹿児島駅を起点に、交通局前を経由してJR指宿枕崎線の谷山に至る1系統と、同じく鹿児島駅を起点に高見馬場で分かれて西鹿児島駅を経由し、1系統と交わる郡元までの2系統だけになっています。かつては市役所前から分岐して鹿児島本線をオーバークロスし、清水町に至る路線や、加治屋町から伊敷町に至る路線もありました。

1975年に天文館で撮した写真を伸ばして方向幕をみると、左の805号が1系統の谷山行き、右の819号は3系統の伊敷町行きです。また、1985年の写真では、市役所前で折り返す谷山行きの831号は、廃止されてから間もない清水町方面の分岐線を使っており、線路が工事中であることが見て取れます。

この頃の鹿児島市電は、1969年に全廃された大阪市電から2600型を大量に購入して800型とし、旧型車を一掃してオリジナル車の500型、600型とともに車種の統一をはかっていました。800型はカーブによる車両限界の関係か、両端を少し絞って600型と同じ顔立ちとし、大阪当時よりもスマートな顔立ちになっていました。

同時に、同じタイプの車体を持つ大阪市電の高性能車3000型を切りつないだ700型連接車も登場していますが、ラッシュ時専用だったからでしょうか、一度も見かけることはありませんでした。

南国だけあって、冷房改造は1980年代の早い時期から始まり、600型は正面に“冷房”と明記して市民にアピールしていました。訪れたのが10月でしたが気温が高く、冷房が使われていたことが印象に残っています。

最近では、近代化に貢献した800型は姿を消し、代わって新造された新しい車両が主力となって、500型や600型も脇役にまわった感があります。鹿児島駅前の屋根付きターミナルや、沿線の架線柱のセンターポール化など、すっかり立派になって見違えるようです。最近では、国産の低床車も導入され、益々の発展が期待されています。

谷山方面は専用軌道になっており、楽しい路線ですが、南鹿児島駅前から先の区間が未乗のまま残っており、次に鹿児島を訪れる機会があれば、ぜひ日本最南端の路面電車の最南端の路線に乗ってみたいと思っています。

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