足尾線 |
国鉄足尾線は、両毛線の桐生を起点に、東武鉄道と接続する相老を経て渡良瀬川沿いに遡り、日本の公害の原点といわれた銅山の足尾を経て間藤に至るローカル線でした。1987年の国鉄民営化では、一旦JR東日本に引き継がれた後、2年後には第三セクターのわたらせ渓谷鉄道に引き継がれて現在に至っています。
青春18切符を持って足尾線を訪れたのは、JR化直後の1987年の夏休みのことでした。乗車した普通列車は、国鉄時代と同じキハ20型。少ない乗客にもかかわらず2両編成で、無人駅が多いため車掌さんも乗車している、当時としては当たり前、四半世紀を経た今からみると贅沢な列車でした。
現在では、沿線の渓谷美をウリにしたトロッコ列車が人気を集めていますが、国鉄からJRに転換したこの夏休みには、既にDE10型の牽引するトロッコ列車が運転されていたようです。途中で交換した列車を写真に納めていますが、機関車に続くトロッコ車両がよくわかりません。
機関車の後ろに旧型客車らしき影が見えるので、これと2軸の無蓋車を改造したトロッコの編成だったのではないかと思います。
2013/06記